【吉祥寺】古本まつりへ絵本を探しに行ってみた。
気になる古本屋をGoogleマイマップへリストアップ
3月5日の日曜日、吉祥寺へ行ってきた。
この日を何日も前から待ちわびて地図まで用意して行ってきた。
これがあれば、方向音痴の私も安心して迷子になれます!
吉祥寺で絵本といえば「トムズボックス(2015年末に閉店)」くらいしか知らなかったので、地図を作りながらとても嬉しくなってきた。
そしていよいよ当日、いざ吉祥寺へ。
古本だけじゃない「百年」
最初に向かったのは「百年」。
よく知っている「にじ画廊」のすぐ左に「百年」へ続く階段があった。
にじ画廊には何度も来たことあるのに、本屋には今まで全然気づかなかった!
階段を上がると、白地に黒いフォントの看板が見えた。
心が躍る。
ちょっとした穴場を知ったような優越感が湧いた。(全然有名なんだろうけど)
入り口がこんな感じ。
入ってみると、すぐ右手に絵本コーナー。
絵本スペースは小さめだけど、ぎゅっと濃縮されている感じ。
入り口のすぐとなりの棚には、表紙を向けて何冊かの洋書が並べられていた。
最初に目に付いたのはサヴィニャックの作品集。
パラパラとめくり、棚にもどした。
さっそく購入候補となりそうな本を見つけて、興奮する気持ちを抑えようと目線を洋書から話して棚の上を見上げた。
すると、そこにガンダムの何かが目に入る。
気持ちを抑えるはずが、さらに興奮。
▼『機動戦士ガンダム展 展覧会図録 限定版 THE ART OF GUNDAM』
え?洋書?!
気になって手を伸ばしてみた。
ずっしり重いそれは洋書ではなく、ガンダムの展覧会図録だった。
この日(3月5日)はお台場のガンダムが見れる最終日だったりもして、このシンクロがまた嬉しい。
ガンダムはそっと戻した。
店内をぐるっと歩いてみた。
目的の絵本よりも寺山修司の詩集とかも探したくなるような雰囲気。
映画もある。
いろいろ眺めながら、店の中をぐるぐると40分も滞在していた。
まずい、この調子じゃ今日の予定をこなせないぞと焦る。
気持ちを購入モードに切り替えて再び絵本コーナーへ。
そして洋書絵本のエリアで一目惚れ。
▼rian Wildsmith 『What the Moon Saw』
中のイラストは表紙よりも大胆でカラフルだった。
口を大きく開いたカバが1頭、紫色の背景に描かれているページでトドメを刺された。欲しい。おいくらなの??
値段は1,500円なり。
買います!
そういえば最初に気になったカルチャペックはいくらなのかな?
値段を見に棚を探すと…ない!
40分の間に誰かのものになってしまったようだった。
もしかして他の候補ももうないのでは?!
慌てて目をつけていた絵本を探す。
ありました。
この絵本。
今回の絵本探しにはテーマがあって、「話が長すぎないもの」「絵に魅力があるもの」「言葉が通じなくても楽しめるもの」を軸にして探していた。
この絵本は、朝の読み聞かせボランティアで読むのにいいなと思った。
この『あか あお ふたりで』は、2色のペンの軌跡がさまざまな動物となっていくものだった。
子どもたちがどのタイミングで歓声をあげるのか楽しみ。
「百年」ではこの2冊を購入。
いつもは断りがちなポイントカードをしっかり作ってもらい、次の本屋へ。
赤と白のストライプが気分を上げる「MAIN TENT」
上の写真はもらったショップカードのロゴ。
このロゴの缶バッチも作られていて可愛かった。
検索で見た店内の様子で、一番行きたいと感じていたのがこのお店。
サーカスみたいなロゴ、フランソワ・バチスト氏という名、ワクワクせずにはいられない世界観だった。
東急のスターバックスとGAPがある通りから向かった。
日曜の吉祥寺は、カップルや家族、ペットを連れた人達がスタバのオープンカフェにたくさんいた。
普段なら、ふらふらと東急に入って靴でも見るところを、この日の私はまっすぐ寄り道せずに「MAIN TENT」を目指す。
東急スターバックスからは260m。(Googleのルート検索で調べた)
ひたすらまっすぐ進んでいくと、歩く目線の先の右側にライオンが見えた。
ここかー!
スタバから5分もしないで到着。
ああ早く中に入りたい!でも箱の絵本も気になる!
このライオンの前にある箱の中で早くも1冊、即決しました。
この本、欲しかったやつ!
この本は、同じ種類の哺乳類の顔がたくさん見れて面白い。
例えばレッサーパンダなら、いろんな動物園にいるレッサーパンダの顔が21匹一覧で見れるようになっている。(画像のリンク先でキリンの顔一覧が見れます)
息子とどのレッサーパンダが可愛い?とか言い合うのを一瞬で想像できた。
(この日の夜、息子と選んだレッサーパンダNO.1は池田動物園のレッサーパンダでした)
即決した本を抱えていざ店内へ。
写真で見てた時の期待を一切裏切らない空間だった。
もう、宝さがし状態。
入ってすぐ左に猫の表紙の絵本がたくさん目に入った。
そこは猫の本が集められている。
こうゆうディスプレイは図書館では味わえない。
もう隅から隅まで、気を抜けなかった。
脳みそが万華鏡の中にあるみたい。
文字や絵がクルクルと刺さるように脳に飛び込んできて、心がずっとスキップしてる感じ。
店内に入ってまた即決。
これも、欲しかったやつ!
去年、八王子の古本まつりで目をつけておいて買い逃していた絵本との再会だった。
この本は、蝶々やゾウなどに見えるようにハンガーを変形させたり、組み合わせた様子を写真に撮ったもの。
これも朝の読み聞かせに見せたら盛り上がりそう。
肩幅ひとつくらいずつ一歩一歩、横に移動しては本棚を眺めるを繰り返した。
滞在時間は、80分くらい。
体感時間は30分くらいだったけれど、レシートの時間から推測するとそれくらい居たことになる。
本棚の上に飾られたロケットや人形のディスプレイを見てると、ひとり暮らしの頃の自分の部屋にいるような錯覚を起こした。
鉛筆やクレヨンなどを入れた大きなビンが本立ての役目をしていたり、工具があったりするセンスがたまらなく良かった。
しゃがむと、フッっとしたとこに絵本がたたずんでいる。
なんだか、絵本とかくれんぼしているみたいだった。
しゃがむといたのは「こどものとも」のバックナンバー。
「こどものとも」の中からは、この2冊を選んだ。
▼なかがわりえこ(はなし)・なかがわそうや(え)『くろ雲たいじ』
雲のかたちを見てるだけで物語が伝わるような絵本。
登場人物の名前も気に入った。
もう1冊は、これ。
▼かんざわ としこ(さく) ほりうち せいいち(え)『てんのくぎをうちにいった はりっこ』
堀内誠一さんのイラストに惹かれた。
ジャケ買い。
内容は読まずに、決めた。
購入を決めたのは全部で4冊。
まだまだ欲しいのはあったけど、また訪れたときにと見送った。
レジに持っていくと、フランソワ・バチスト氏が一冊一冊、本の状態を見てくれた。
補修されている箇所などを探し、「ここはテープが貼ってありますね」と、とても丁寧だった。
店を出てからも絵本に囲まれていた余韻が残っていて楽しかった。
天井から床までずっと楽しかった。
しゃがんでた時間の方が長かったかもしれない。
何組かのお客さんが来ては帰っていく様子も、とても素敵だった。
年配のご夫婦はお目当ての本についてフランソワ氏のアドバイスを聞いていたり、地元の小学生らしき男の子は、「こんにちは!」っと元気に入ってきて近況報告のような会話をしていた。
いちばん素敵な光景だなと思ったのは、小さな女の子とお母さんがその場で読み聞かせを始めたこと。
「ママこれがいい」と女の子が本を選ぶと「今読んでほしい」とねだった。
お母さんは少しだけねと言って、その場で少し読み聞かせていた。
絵本だけじゃなく、空間がとても魅力的な本屋さんだった。
今度は私も息子を連れて訪れたい。
そしてサーカスロゴの缶バッチを買ってあげようと思う。
期間限定!パルコの古本市
パルコの古本市は、フロアの一角に特設会場ができていた。
マイマップに登録した西荻窪の古本屋「にわとり文庫」さんも参加していた。
どの本が「にわとり文庫」から出品されているのかは分からないけど、とりあえず絵本がある箱を片っ端から見はじめた。
思わずジャケ買いしたくなるような洋書や雑誌は今回は我慢。
今日は、読み聞かせ絵本を探すのがテーマ。
だいぶ時間も過ぎ、ここはもう引き上げようかなと思ったとき、星川ひろこさんの写真絵本を見つけた。
星川ひろこさんの本は今までの読み聞かせでも何冊かお世話になっている。
きっとこれも間違いないだろう。
ページをめくると、日常にあるものが数字や漢字に見えてくるような写真が続く。
この本も、こどもと一緒に楽しめそう。
▼星川 ひろ子 (作)小西 啓介 (デザイン)『1、2、3と一、二、三 』
パルコ古本市ではこの本だけ購入。
このあとは次の古本屋「えほんるすばんするかいしゃ」を目指し、高円寺に向かった。
計画では、西荻窪でも下車するつもりだったけれど、今回は諦めた。
また機会を作って、今度は西荻窪を巡ろうと思う。
時はもう夕方、いざ高円寺へ!
高円寺では「えほんやるすばんするかいしゃ」と「すごろくや」というボードゲーム専門店にも寄ってみた。
そのときの様子は、また 記事にしたいと思う。